脱・人がすぐ辞める会社!セルフチェックと有効な対策で経営力アップ

経営者の皆さんの中で、せっかく採用した社員がすぐに辞めてしまうことでお悩みの方はとても多いと思います。

その理由が分かれば対処のしようもありますが、なぜすぐに辞めてしまうのかが分からないとなると、何から手を付けて良いのかも分かりません。

「もしかして、人がすぐ辞める会社には何か共通の特徴があるのかも」

「うちの会社も、それに該当してしまっている?」

といったように、人がすぐ辞める会社の特徴を知りたいとお考えの方も多いことでしょう。

そこで当記事では、人がすぐ辞める会社にありがちな特徴と、その特徴が生まれてしまっている理由を考察し、社員(特に優秀な社員)の定着率を高める方法を解説したいと思います。

1.人がすぐ辞める会社の5大特徴をチェックしてみよう

人がすぐ辞める会社には、一定の特徴や法則があります。その特徴を5つにまとめていますので、最初に御社に当てはまることはないかチェックしてみてください。

1-1.何の兆候もなく突然辞める人が多い

社員が辞める際には、いくつかのプロセスがあります。

上司や同僚などに相談をして解決できなければ辞めるという選択肢をとることになり、それを上司や会社に伝えて退職日を決め、その上で辞めるのが普通です。いわゆる円満退社だとこの形になるはずですが、そうではない辞め方もあります。

何の兆候もなかったのに突然辞めると宣言をして辞めてしまう場合や、意思表示をすることなく無断欠勤をした上で、そのまま辞めてしまうといった場合もあります。

こうしたイレギュラーな辞め方が多い会社には、その理由があると考えるべきでしょう。

退職者が多い一方で円満退職が少ないのは、ひとつのバロメーターになります。

1-2.見るからに忙しい人とそうでない人の差がある

人の能力にはばらつきがあるので、こなすことができる仕事量が違うのは当然です。

しかし、その状態を放置しているとやがて仕事ができる人にばかり業務が集中してしまい、「見るからに忙しい人」と「そうでない人」がはっきりと二極化することがあります。

中小企業では社員1人あたりの役割が大きいため、能力の高い人の活躍ぶりが際立つのは当然でしょう。しかし、それを良しとして放置していると、社内に格差や不公平感が生まれてしまいます。

能力の高い人にとっては「なぜ自分ばかりが忙しいのか」となり、そうでない人にとっては「あの人ばかり厚遇されている」となってしまうかもしれません。

業務量や責任の所在に偏りが生じている状態は、人がすぐに辞める会社が持つ特徴のひとつです。

1-3.労働時間が長い、残業が多い

近年ではワークライフバランスへの関心が高まっており、かつての「モーレツ社員」ばかりが美徳ではなくなっています。

特に若い世代ではワークライフバランスを重視する傾向が強く、労働時間が長いことや残業、休日出勤が常態化しているのは好ましくありません。

新入社員がそんな職場を見て良い印象を持つとは考えにくく、人がすぐ辞める会社のレッテルを貼られてしまいます。

1-4.若い世代になるほど社員数が少ない

社員の世代分布は、その会社の社風や働きやすさを映す鏡でもあります。人がすぐ辞める会社にありがちな特徴として挙げられるのは、若い世代の社員数の少なさです。

新卒やそれに近い形で入社した人が定着せず、すぐに辞めてしまっている可能性が高く、この状態を放置していると次に入社してきた若い人が居心地の悪さを感じてしまい、悪循環に陥る恐れがあります。

1-5.仕事の能力、成果と無関係の上下関係がある

社員が仕事をすることで、会社から対価を受け取るのが労働です。当然労働量や結果に応じて対価やポジションが決まってしかるべきですが、必ずしもそうなっていない会社はとても多いでしょう。

経営者の血縁者である、友人である、コネ入社であるといった理由だけで責任のあるポストに就いている人が多い会社には、能力や成果と無関係の上下関係が存在します。

逆に能力があるのに上に行けない人がどう思うのかを想像すると、人がすぐに辞める土壌になってしまうことがお分かりいただけると思います。

2.人はなぜ会社を辞めるのか

人が会社を辞めるには、大きく分けて4つの理由があります。特に優秀な人ほど辞める時には何らかを理由を抱えているので、ここでは人が辞める理由について考察します。

2-1.「人」の問題

人が会社を辞める理由の常に上位にあるのが、人間関係です。上司や同僚、さらには後輩など、社内ある人間関係に不満を抱き、それを克服できなかった時に人は辞めることを選択します。

人間関係が良くないことを理由に会社を辞めるというのは退職理由の上位にランクインする常連でもあり、「マイナビ転職」が行った2015年の退職理由ランキングでも堂々の2位です。

この「人」の問題を放置していると、次に入社してきた人もすぐに辞める可能性が高く、組織のあり方や問題のある社員の処遇などを見直す必要があります。

2-2.「仕事」の問題

「仕事」の問題には、いくつかの意味が含まれています。

仕事が自分に合わないと感じている場合や仕事に対する評価が見合っていない、仕事へのやりがいを感じないといったように、これらに共通するのは本人の気持ちと仕事、会社とのミスマッチです。

ミスマッチなので、この原因を解消するのは困難です。

職種が多彩な会社であれば人事異動や配置転換などによって解消が可能かもしれませんが、中小企業の場合は職種がそれほど多いわけではなく、根本的に問題を解決するには入社前の十分な説明とビジョンの共有が重要になります。

2-3.「考え方」の問題

「考え方」とは、会社が持っているビジョンやコンセプト、今後に向けての方針などのことです。それに対して共感できない、希望を見出せないといった失望感があると、人は辞めることを考えるようになります。

この問題もミスマッチが主な原因ですが、中小企業の場合は日々の業務に追われるあまりに「考え方」をしっかりと発信していない場合も多く、まずは会社の思いや経営者の思いをどれだけ表現できているか、伝えられているかを見直してみることをおすすめします。

2-4.「働き方」の問題

長時間労働や休日出勤が多い、ワークライフバランスが悪いといった理由で会社を辞める人が多くなっています。特に若い世代は「働き方」に対して多様な価値観を持っているため、旧態依然の考え方ではそっぽを向かれてしまう可能性大です。

新型コロナウイルスのパンデミックによって、テレワーク(リモートワーク)の普及が進みました。今後は業務の効率化や労働時間の短縮、そして働く場所の多様性を含む改革が求められ、それができていないと人がすぐ辞める会社になってしまうでしょう。

3.社員の定着率を高めるために今すぐできること

人がすぐ辞める会社であり続けると、採用コストの増大だけでなくモチベーションの低下、社内の雰囲気悪化など、デメリットだらけです。

そこで社員の定着率を高めるために今すぐできることを解説します。

3-1.社員の声に耳を傾ける

さまざまな調査結果で退職理由の上位に挙がっているのが、会社と社員のコミュニケーション不足です。

「自分の意見が反映されない」「成長性を感じない」「正当に評価されていない」といった項目は退職理由の常連ですが、いずれも「自分の声が会社に届いていない」と感じたことによる失望感が根底にあります。

そこで重要になるのが、社員の声に真摯に耳を傾け、それを経営に反映する姿勢です。単に話を聞くだけなら意味がなく、その中から有益なものを吸い上げ、反映し、そのことを評価するという一連の流れが健全なコミュニケーションとなります。

実際に伸びている会社の多くは社員の声をうまく吸い上げており、それがナレッジマネジメントとして機能しています。

3-2.社員主導の組織づくりをする

前項とやや似ていますが、今どきの社員はトップダウンによる中央集権的な意思決定を好まない人が多いのが実態です。

組織づくりにおいても社員の意見を積極的に組み入れて社員主導の組織づくり、会社づくりをしていくことが定着率向上につながります。

トップダウンだと経営陣の認識が間違っていると人材配置などにミスマッチが起きやすくなりますが、社員主導だと自ら選択し、創り上げたという意識があるため、さまざまな意味でのミスマッチが起きにくくなります。

3-3.退職の兆候を察知して対応する

どんな人であっても、会社を辞める時には初期段階から何らかの兆候が見られます。すでに退職を決意してからでは手遅れになることがほとんどですが、初期段階に兆候を察知することができれば、退職を回避できるかもしれません。

以下の記事では優秀な社員の退職を防ぐために兆候を察知する方法を10段階で解説していますので、そちらもぜひ参考にしてください。

【参考】【危険度別10段階】優秀な社員が会社を辞める兆候と定着率を高める方策

4.まとめ

どんな経営者であっても、人がすぐ辞める会社にしたいと思っているはずはなく、社員の定着率をいかに高めるかに思いをめぐらせているはずです。

そのための特効薬や魔法のようなものがあれば苦労はありませんが、当記事ではそのためのセオリーともいえる知識を解説してきました。

ぜひご参考の上、社員にとって「ずっと働きたい会社」となるようにお役立てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です