おすすめの9冊+1冊!事業承継について素早く学べる本を紹介

「事業承継について本で学びたいのだけど、おすすめのものはある?」

「事業承継について本を利用して効率的に学ぶコツが知りたい」

事業承継は複雑な過程を必要とするものであり、いざ開始しようとしても何から手を付けていいのかわからなくなることがありますよね。

そのような場合、事業承継について本を使って効率的に学びたいと考えるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、事業承継について学ぶことのできるおすすめの本を9冊+1冊紹介させていただこうと思います。本は以下の4つに分けて紹介していきます。

  • 事業承継の全体を知るための3冊
  • 後継者の育成について知るための3冊
  • M&Aについて知るための3冊
  • 事業承継をストーリーで追う1冊

また記事の後半では中小企業庁が無料で公開している「事業承継マニュアル」と事業承継税制についても解説させていただきます。

これらは本では学びにくい内容なので、この記事で大まかな内容を把握しておくと便利です。その上であなたの事業承継に必要な要素から本を選び、ぜひとも読んでみてください。 

この記事があなたの事業承継の参考になると幸いです。 

9冊+1冊!事業承継の分野ごとにおすすめの本

 

それでは早速、本の紹介に入らせていただきます。

ここでは以下の4つのジャンルに分けて合計で10冊を紹介するので、あなたの事業承継の進捗に適したものを見つけてみてください。 

また各書籍について特徴と、どのような状況で読むのがおすすめかも紹介させていただきますので参考にしてみてくださいね。

事業承継を全体を知る3冊 

はじめに紹介させていただくのは事業承継の全体について知ることのできる3冊です。事業承継は流れや手続きが複雑になりがちなので、手をつける前に全体を把握しておくと良いのです。

そうすることで、各過程における問題点を発見しやすくなりますよ。

事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本 

 

こちらの本は弁護士、公認会計士、税理士といった専門家が書いたものですが、各分野の専門知識を解説するものではなく、いかにして会社を次の世代に残すかをわかりやすく解説しています。

また親族に承継させるパターンからM&Aを利用して会社を残すパターンまで広く解説されている点も事業承継の全体を知るのにうってつけなのです。 

この本を読むことで事業承継の全体をさっと確認できるため、事業承継を具体的に進める前にぜひとも読んでいただきたいと思います。

専門的な用語も極力排して書かれているため、知識がなくてもスラスラと読み進めることができるはずです。 

事業承継が0(ゼロ)からわかる本

 

こちらの本の特徴はコンサルタントと経営者の対話形式で書かれているところです。

事業承継というと会社の株式を承継すること、もしくは税制にばかり目がいってしまいますが、この本では「誰に」「何を」承継するべきなのかがわかりやすく解説されています。

タイトルのとおりゼロからわかる内容であるため、早い段階で読んでおくと事業承継の全体をつかむことができると思います。

これを読んでから専門家に相談すると、会話内容がぐっと頭に入りやすくなるはずですよ。 

会社を殺さないための「事業承継」の教科書 最高の2代目は、いかにして完成するのか

こちらの本は溶接会社を継いだ著者が記したものです。そのため事業承継に際しての2代目経営者の悩みや不安がよく表れています。

また著者が会社の業績を大きく改善したノウハウも書かれているため事業承継の全体を知りつつ、実践的なテクニックを学ぶことができると思います。

事業承継における2代目経営者の悩みには特有のものがあるため、周りに同じ立場の人物がいないときにこそ手にとってみていただきたいです。

後継者の育成について知る3冊 

続いて事業承継の際に必要になる後継者の育成について知ることのできる3冊を紹介させていただきます。

中小企業の場合、会社を子や兄弟に継いでもらうことが多くなります。その際、後継者が「自分には後継者の資質がない」と思っていると事業承継が成立しません。

以下で紹介する3冊については、後継者候補にもおすすめの内容となっています。

オーナー社長の後継者育成読本

この本の著者は数多くの企業で後継者の育成を積極的にサポートしてきた経歴を持ちます。そのため業種にとらわれない後継者育成の真のノウハウを学ぶことができるのです。

後継者を育成する際は、あなたの会社に合った形での育成が重要となるので、この本で様々な事例に触れるのは大変に有益でしょう。

内容については会社の現状把握のコツから始まり、経営計画の改善まで段階的に書かれており、実践的な知識を得ることができます。

後継者候補がすでにいるのであれば、一緒に読み進めるのもおすすめですよ。

中小企業の「後継社長」が知っておくべき 会社引継ぎ50の鉄則

 

こちらの本の著者は中小企業の後継者であるため、2代目社長としてのリアルな体験から導き出された50の鉄則が書かれています。

現経営者が後継者を育成する視点ではなく、後継者として必要な要素をまとめたものですが、そこから逆算する形で後継者の伝えるべき事項が見えてくるはずです。

育成中のみならず、2代目社長に経営がうつった後も手元に置いておくことのできる内容なので、ぜひとも読んでみてほしいと思います。

財務諸表の読み方など専門的ながらも必須となる知識も網羅されているので、この本とあなたの会社を照らし合わせて後継者に何を伝えるか検討されてみてはいかがでしょうか。

「後継者」という生き方

この本の大きな特徴は著者が経営の先頭に立つ前、後継者であるときに書かれたものです。

そのため後継者の立ち場から事業承継における後継者について書かれた珍しい本です。現経営者のみならず、後継者候補にも読んでいただきたい一冊です。

内容は非常にリアリティのあるものなので、あなたの抱える後継者育成に関する悩みを解決する糸口を、後継者の立ち場から見つけることができるかもしれません。

他に紹介した本とあわせて読むことで、現経営者から見た後継者育成と、後継者から後継者育成の2つの視点を獲得できるので非常におすすめですよ。

M&Aについて知る3冊 

事業承継全体と後継者育成についての本を紹介させていただいたところで、ここからはM&Aについて知る手がかりとなる本を3冊紹介させていただきます。

事業承継時に親族や社員から後継者が見つからない場合、M&Aについて検討すべきケースがあります。

M&Aでは親族内承継や社員・役員への承継とは違った手続きも増えるため本で一度全体の流れを把握しておくのがおすすめですよ。

Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書

こちらの本はM&Aの入門に非常におすすめとなっています。Q&A形式でM&Aの全体について論点となる場所を知ることができるため、これからM&Aを学ぶ入口となる本なのです。

Q&A形式ではありますが、解説は筋道だったものであるため1冊でM&Aについて最低限知るべき事項が網羅されているように感じます。

これ1冊でM&Aを深くしることはできませんが、本格的に学ぶための土台作りにおおいに役立つ本でしょう。

あなたもまずは本書からM&Aについて学んでみてはいかがでしょうか?

買い手の視点からみた 中小企業M&AマニュアルQ&A

こちらの本は、買い手の視点からM&Aについて解説した珍しいタイプとなります。

つまり、買い手があなたの会社のどこをどのように観察するかを知ることができるのですね。また中小企業のM&Aを対象としている点も実務に活かしやすいでしょう。

中小企業のM&Aでは細かな準備不足が交渉決裂を招く場合も多いため、この本を読んで買い手の視点から逆算する形でM&Aに臨むために準備すべき事項を確認してみることをおすすめいたします。

会社売却とバイアウト実務のすべて 実際のプロセスからスキームの特徴、企業価値評価まで

先ほど買い手の視点から書かれた本を紹介させていただきましたが、こちらは徹底的に売り手の視点から書かれたおすすめの本です。

内容は細かなところまで網羅されており、非常に読み応えのある1冊です。手元に置いてM&A時の辞典として使うことができ情報量なので、一度は通読してほしいと思います。

ただし知識ゼロで読み進めるのは専門的な情報も多くなるため、まずは入門書として先ほど紹介した「Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書」を読んでおいてください。

入門書を読んだ上で本書にとりかかると、細かな点までしっかりとM&Aをイメージできるようになるはずです。

おまけの1冊 

ここまで9冊の本を紹介させていただきましたが、最後にここではおまけとして事業承継の実例を知ることのできる1冊を紹介いたします。

事業承継において必要となる要素については、それぞれの会社で細かく異なります。そのため過去の事例をあなたの会社に照らし合わせて学ぶ必要があるのですね。

その際は以下の本を参考にしてみてください。


 ◎ご購入はこちら

事業承継の成功例を載せた本は多いですが、成功例と失敗例を同時に学ぶことのできる本は決して多くありません。

しかし失敗例を学んでこそ、成功のために不足していたものを知ることができるのも事実なのです。 

あなたもここまで紹介させていただいた9冊にくわえて、「失敗しない理由(わけ)がある 事業承継の成功例失敗例」で具体的な事例を確認してみてはいかがでしょうか?

あなたの会社と共通する背景を持つ会社の事業承継を知ることができるかもしれません。 

書籍を選ぶ前に全体を把握するなら「事業承継マニュアル」

ここまでの内容で10冊を紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?これから事業承継について始めて学び始める場合は最初の3冊から手にとってみてくださいね。 

しかし、いきなり本を買っても読むかわからない…と不安を感じているのであれば、「事業承継マニュアル」に一度目を通してみることをおすすめいたします。

事業承継マニュアルは中小企業庁が、円滑な事業承継のために作ったもので、無料で公開されています。

1章から4章に分かれており、それぞれ以下の内容です。 

  • 1章:事業承継のアウトライン
  • 2章:事業承継計画についての開設
  • 3章:事業承継を成功させる6つのアクション
  • 4章:中小企業の事業承継をサポートする機関の紹介

このように事業承継マニュアルも、事業承継の全体を知るために役立つ内容となっています。

そのためまずは本マニュアルで事業承継の全体を簡単に確認し、上記で紹介した本に入っていくのもおすすめです。 

以下の記事では、事業承継マニュアルについてさらに詳細に解説させていただいているので、お時間のある際は確認してみてくださいませ。 

使用例あり!事業承継マニュアルの使い方と2つの注意点 

書籍で学びにくい事業承継税制についてカンタン解説

事業承継時に気になるポイントとして、「事業承継税制」があります。事業承継税制とは、後継者が会社の株式を譲り受けた際に、相続税または贈与税の支払いについて猶予を受けることのできる制度です。

つまり後継者についての税負担を軽減して、事業承継を円滑にするための制度ということができますね。

この事業承継税制の要件には、現経営者がクリアすべきもののあるため事業承継に先立って確認しておくことをおすすめいたします。

例えば、後継者候補が税負担を理由に事業承継に消極的である場合などは、この制度を使うことで後継者候補の気持ちが変わるかもしれないのです。

事業承継税制については以下の記事で詳細に解説しているので、一度チェックしていただけると嬉しいです。 

5つの要件と打ち切り事由を徹底解説!事業承継税制を理解しよう 

事業承継について本で学ぶ際の3つのコツ

 

記事も終盤にさしかかってまいりました。ここまで読んでくださり誠にありがとうございます。

事業承継について学ぶ際、いかに様々な知識が必要かをご理解いただくことができたのではないでしょうか。

記事の最後では、事業承継について本で学ぶ際の3つのコツを紹介させていただきます。

経営者は非常に忙しいもので、本をじっくりと何度も繰り返し読む時間がないケースがあります。そのため以下の3つのコツを利用して効率的に学習を進める必要があるのですね。

事業承継の全体の流れを理解する 

こちらは記事で何度も繰り返させていただいているものですが、事業承継について学習する際ははじめに全体の流れを頭に入れるのがおすすめです。

そして細かな部分を肉付けしているのです。はじめから細かな論点について深く学ぼうとすると、事業承継のどの部分について学習しているのか迷子になってしまう恐れがあるのですね。

そのため、まずは細かなポイントを読み飛ばしてでも全体の流れの理解を優先することをおすすめいたします。そのため本についても、まずは全体の流れの理解に役立つ広く浅い内容のものを選択すべきなのですね。 

3パターンの後継者ごとに注意点を理解する

次のコツとしては、事業承継における以下の3つのパターンごとに注意点を理解していくことです。

  • 子、兄弟、親戚に承継させる親族内承継
  • 社員、役員に承継させる親族外承継
  • M&A

つまり事業承継は後継者が誰になるかを常に考えながら学習していくのがおすすめなのです。

例えばあなたの子供を後継者にする場合と、M&Aをして他社の経営者が後継者となる場合では、社員の感じる気持ちに大きな違いが生まれるはずです。

このように事業承継における細かなポイントについて学ぶ際は、常に後継者を誰としているかを把握しておく必要があるのです。 

常に「私の会社だったらどうするか」を考える

最後に紹介させていただくコツは、常に「私の会社だったらどうするか」を考えることです。

事業承継はいくつかのパターンに分けることこそできますが、細部は会社ごとに必ず異なります。つまり事業承継に全く同じパターンは存在しないのですね。

そのため本で学んだ内容については、あなたの会社に照らし合わせて理解する必要があります。時には知識を修正して実務に臨む必要もあるでしょう。

こうして常にあなたの会社を想定しておくことが、細かな点まで配慮の行き届いた事業承継を実現させるのです。

まとめ 

いかがだったでしょうか?

今回の記事では事業承継を学ぶためにおすすめの本を10冊紹介させていただきました。事業承継の全体をつかむこと、後継者育成に関すること、M&Aに関することは、いずれも事業承継における重要な項目です。

特に本を通して事業承継の全体をつかんでおけば、そこから様々な方向に知識を深めることができます。まずは最初に紹介した3冊のうちの1冊を手にとってみてください。そしてあなたの会社に合わせる形で深い知識を肉付けしていきましょう。

事業承継を進める際は士業や金融機関などの専門家に相談する機会も増えるはずです。そうした場合もあなたの中に事業承継についての最低限の知識があると、話の進むスピードがはやくなります。

事業承継には時間との勝負な部分もあるため、最低限の知識は早めに頭に入れておくのがおすすめです。

 

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