経営者が感じる孤独の原因と今すぐできる5つの孤独解消法

経営者とは孤独なものであると分かっていても、次々と襲い掛かってくる孤独につぶされそうだとお感じの方は少なくないと思います。この孤独感を解消する方法はないか、この孤独感を何かプラスに持っていくことはできないかとお考えの方に、その答えをご提供したいと思います。

孤独をお感じの経営者の皆さんにとってとても有益な情報なので、ぜひご一読ください。

1.孤独とプレッシャーを感じている経営者の皆さんへ

最初に前提条件として、経営者の皆さんが感じている孤独はいったい何なのかを考えてみたいと思います。「孤独」は漠然とした言葉であり、実体がつかみにくいものだけに、皆さんも一緒に考えてみてください。

1-1.そもそも、経営者は孤独である

どんな企業にも、経営者は一人しかいません。「同僚」という存在がいないのですから、孤独や寂しさを感じやすい立場であることは間違いありません。

このことについては、おそらくほとんどの経営者の方がすでにご承知のことと思います。この記事では「では、どうすれば良いのか」という問いに順次お答えしていきます。

1-2.なぜ孤独が苦痛なのか

もともとの性格が寂しがり屋という方にとって、孤独は苦痛です。しかし、経営者の皆さんがお感じの孤独には、多くの不安が付きまとっているのではないでしょうか。その不安については次章で述べますが、根底には「自分の責任で会社を守らなければならない」といった使命感があり、それゆえに孤独を感じてしまっている方は多いと思います。

単に寂しいから孤独、寂しいから苦痛というだけではないところに経営者特有のお悩みがあります。

2.孤独の原因と考えられる3つのケース

経営者の皆さんがお感じの孤独について、考えられる原因を3つ挙げてみました。これらに思い当たるものがないか、一度検証してみてください。

2-1.社員や家族が信用できない

経営者にとって、社員や家族はとても大切な人であり、身近な人たちです。その人たちを信用できないことはとても残念なことですが、実際にそのように感じている方もおられると思います。

身近な人たちを信用できない理由は、さまざまです。相手に問題があると感じている場合もありますが、自分自身に問題があるとお感じの場合もあるでしょう。「信用できない」だけでなく「信用されていない」と感じてしまうのも、孤独感を大きくさせます。

2-2.必要以上に責任を感じている

この会社を守れるのは自分しかいない、自分自身や社員を守るためにも自分が責任を負わなければならないと考える経営者は、その責任感の強さが諸刃の剣になる可能性があります。責任感が強いほどリーダーシップを発揮して会社を良い方向に進められるかもしれませんが、その強い責任感が自分を孤独に追い込んでしまうこともあります。

自分自身が創業者であればそこまでのプレッシャーはないかもしれませんが、2代目、3代目といったように先代から事業を承継した経営者は、「先代から受け継いだ会社をつぶすわけにはいかない」というプレッシャーを感じやすく、それが孤独感につながります。

2-3.相談できる人がいない

人が孤独を感じるのは、自分が独りぼっちだと思ってしまうからです。身近に何でも話せる人、相談できる人がいれば、独りぼっちだと思うことはありません。

しかし、先ほども述べたように企業に経営者は一人しかおらず、上司や同僚といった人たちに相談できる立場にはありません。他社の経営者など横のつながりを持っている経営者は孤独を解消しやすいですが、それがない、もしくは少ない場合は孤独感が大きくなります。

3.今すぐできる5つの孤独解消法

お悩みの原因になっている孤独感を解消するために、今すぐできる方法を5つご紹介します。これらの方法ですべての孤独が解消するわけではないですが、複数の方法を組み合わせるとより効果が大きくなります。

3-1.経営者の孤独は当然のことと理解する

そもそも、経営者とは孤独なものである——。こう考えることは、とても有効です。もちろんすでに考えたことがおありだと思いますが、自分だけではなく他の経営者も似たような孤独に悩まされていると考えれば、少し気が楽になりませんか?「孤独で当然」「皆も同じ」「自分だけではない」と考えるのは、孤独解消の第一歩です。

3-2.周囲の人を味方につける

孤独の「独」というのは独りぼっちという意味です。独りぼっちではない状況を作れば、孤独を解消することができます。そのために最も有効なのが、身近な人たちを味方につけることです。

ベテラン社員や他社の経営者、家族など、すでに身近なところにいる人たちの良いところを見つけて、信頼して味方になってもらう努力をしてみてください。まずは、こちらから心を開いてみることが大事です。

3-3.仕事以外の仲間を増やす

サラリーマンにとって同僚や先輩、後輩といった存在は、一緒に仕事をする仲間であり、仕事の帰りに飲みに行ったりする「飲み友」でもある場合があります。経営者の皆さんにとって同様の存在があまりいないのであれば、仕事とは無関係の仲間を増やしてみてはどうでしょうか。

釣りやゴルフなど趣味の仲間でも良いですし、行きつけの飲み屋さんの常連客同士で仲良くなれる人がいれば、そんな人たちでも構いません。この方法も、孤独の「独」を取り除く意味でとても有効です。

3-4.人を信用して任せてみる

先ほど「人を信用できない」、「人から信用されていない」という意識が孤独につながっていると述べました。それならまず、自分から人を信用してみて、重要なことを任せてみてください。人には信頼されていると感じるとモチベーションが向上し、信頼に応えようと努力する資質があります。これがうまく機能すれば、信頼できる右腕といった存在が手に入るかもしれません。

3-5.メンターを見つける

メンターという言葉をご存じでしょうか。直訳すると相談相手、指導者といった意味になりますが、このメンターが経営者の孤独を解消するための取り組みとして注目されています。

具体的にはさらに長い経歴を持つ先輩経営者を助言者として引き合わせ、何でも相談できる相手となってもらいます。経営者の悩みを最もよく知り、理解しているのは他ならぬ経営者です。アメリカなどの諸外国ではすでに制度化されていますが、日本でもメンターの意義を理解している経営者の間では孤独解消のための仕組みとして広がりを見せています。

3-6.番外編 おすすめしない孤独の解消法

こちらは番外編として、逆におすすめはしない孤独解消法を2つご紹介します。いずれもリスクを伴う一方で孤独の根本的な解決にはならないので、やめておいたほうが良いでしょう。

3-6-1.宗教、スピリチュアルに頼る

強い孤独や不安を感じた人が依存しがちなのが、宗教やスピリチュアルの世界です。もちろんこれらが悪いわけではありませんが、目先の孤独から逃れるために入り込んでしまうと、そこから抜け出せなくなったり、必要以上にお金を使ってしまったりする恐れがあります。

3-6-2.飲酒や娯楽などに走る

飲酒やギャンブルなどについても、同様です。過度の飲酒は健康へのリスクがありますし、ギャンブルは大金を失ってしまうリスクがあります。経営者にとって健康やお金はとても大切なものばかりなので、目先の浪費で孤独を紛らわそうとするのはおすすめできません。

4.経営者の孤独をプラスに変える金言集

最後に、経営者の孤独をプラスに変えることができる力がある、3つの言葉をお伝えします。これらの言葉にはとても深い意味があるので、ぜひ深い意味まで考えながらお読みください。

4-1.世の中の人は何とも言わば言え、我が成すことは我のみぞ知る

幕末の大活躍で有名な坂本龍馬が遺した、とても有名な言葉です。他人から何を言われようと自分の信念を持ち、信念に従って行動するべきであるという、まさに坂本龍馬の人生そのものと言える言葉です。

実際に坂本龍馬は大義を成し遂げ、歴史の名を残したのですから、この考え方は成功メソッドでもあります。

4-2.仕事は人生のすべてではない。もちろん一日のすべてでもない。

有名人が遺した言葉ではなく、ワークライフバランス推進キャンペーンのキャッチコピーとして用いられた詠み人知らずの言葉です。先ほど仕事以外の仲間を持つ重要性について述べたように、仕事以外に自分の世界を持つことは孤独解消に役立ちます。仕事以外の世界で仲間を作ることもできますし、「仕事の自分」と「それ以外の自分」というように、自分の中に多様な世界や価値観を持つことは人生を豊かにしてくれます。

4-3.我々は、最初から苦しむ方向をとったから、あとは楽になった。真似をして楽をしたものは、その後に苦しむことになる。

孤独感ゆえに苦痛があるとしても、それは必ず報われるという言葉です。ホンダの創業者である本田宗一郎氏が遺しました。今は孤独感が苦痛であっても、それがいつまでも続くものではなく、やがてプラスになって自分に戻ってくると考えれば、今の苦痛も報われるというものです。これは逆に、人の真似をして安易に手に入れたものはその後の苦労につながるという戒めでもあります。

5.まとめ

そもそも経営者は孤独であるという前提から孤独の原因を探り、それを解消するための方法を解説してきました。最後には孤独解消の金言もご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

孤独だからといって人格が否定されているわけではありません。視点や思考を少し工夫することで改善できることも多いので、ぜひ実践してみてください。

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