経営者特有のストレス解消法と、ストレスを溜めこまない生活習慣のススメ

ストレスは年代や職業にかかわらずあるものですが、事業を担う経営者ならではのストレスというものがあります。特に事業を引き継ぐ立場である場合は、先代と比較されるなど事業承継者特有のストレスも多々あることでしょう。

経営者のメンタルヘルスは厚生労働省がストレスチェックを義務化しているほど重要なことなので、自分なりのストレス解消法を見つけることは健全な経営に欠かせません。

そこで今回は多くの経営者がストレス解消のために取り組んでいる方法や、生活習慣を解説していきます。

1.従業員には理解されにくい経営者ならではのストレス

従業員のストレスは比較的注目されやすい傾向がありますが、経営者にも多くのストレスがあります。しかし経営者特有の立場や環境というものがあるため、周囲にはなかなか理解してもらえないことも珍しくありません。

1-1.人間関係のストレス

経営者であっても従業員であっても、人間関係のストレスを抱えるのは同じです。ただし、ストレスの内容は大きく異なります。

全ての従業員が素直に指示に従ってくれればストレスはいくらか軽減されるかもしれませんが、実際は指示を無視することや隠れてサボるといったケースがあります。また、企業に関する悪口を他社やネットに漏らすなど単なる人間関係の問題ではなく、経営に関わる問題に発展することも多々あります。

特に事業を引き継ぐ立場の場合は、先代と比較されることやお手並み拝見という態度をとられるなど、ストレスはかなり大きくなる傾向があります。

1-2.経営に関する悩み

社長は出勤時間が自由で、お金も自由に使えて羨ましいなどという従業員もいます。しかし、大きな権限を持つということは企業の行く末に直結するため、従業員が想像し得ないほどの重責が伴います。

また、事業展開や資金繰りなど経営者が抱える仕事の多くは、すぐに成果が出ない割に結果は出さないといけないので、大きなストレスになりやすいといえます。

1-3.業績に関する悩み

経営者のストレスの大きな要因は、何と言っても業績でしょう。どんなに良い商品やサービスがあって、どんなに良い組織であったとしても、成長が鈍化することや競合との競争はストレスがたまるものです。

戦略や組織の見直しがうまくいって業績がアップすれば今までの努力やストレスも報われますが、それまでの道のりに必要なエネルギーは相当なものです。

1-4.経営者特有の「孤独感」によるストレスを解消することが重要

ここまでに挙げたストレスの要因は経営者特有のもので、周囲にはなかなか理解されないため社内に相談できる人がおらず、孤独感を感じてしまうケースは珍しくありません。

悩みを誰にも相談できずに一人で抱え込んでしまうと、孤独感がさらにストレスを強めるリスクがあるので、有効なストレス解消法を知ってうまく発散させていくようにしましょう。「経営者が感じる孤独の原因と今すぐできる5つの孤独解消法」をぜひ参考にしてみてください。

【参考】経営者が感じる孤独の原因と今すぐできる5つの孤独解消法

2.多くの経営者が実践しているストレス解消法

ここからは、多くの経営者が実践しているストレス解消法をご紹介します。興味のあることから実践すると、良いストレス発散になるでしょう。

2-1.趣味に没頭する

音楽や映画鑑賞、読書など趣味に没頭するのはよくあるストレス解消法です。何かに没頭している時は仕事のことを忘れることができますし、心がウキウキすることは良い刺激になります。音楽鑑賞や読書などの趣味は忙しくても合間をぬって実践できるので、こまめにストレス解消するには良い方法です。

また、社会的な立場を気にせず一緒に趣味を楽しめる仲間と好きな話題で盛り上がる時間は、心からリラックスできる貴重な時間となります。

2-2.運動をする

週一回以上のジョギングやスポーツなどで体を動かすと、ストレス解消の効果が期待できます。日常的に体を動かしていると日々の生活に充実感を感じやすくなるので、日課として生活に採り入れても良いですし、パーソナルトレーナーをつけて習慣化するのも良いでしょう。一緒にスポーツをする仲間を作ると、さらに充足感が得られることが期待できます。

メタボリックシンドロームなど、生活習慣病のリスクを指摘されている方も多いと思いますが、そんな方にとっての運動は健康習慣なので、「健康に良いことをしている」というのも大きな充足感につながるので、ストレス解消法として有効です。

2-3.他の経営者との親睦を深める

同じような境遇の人と親睦を深めるのも、有効なストレス解消法です。全くの異業種の人であれば仕事の話から離れた交流が可能でしょうし、同業種の人であればより深い悩みを共有できるかもしれません。商売敵と仲良くするなんてできないという方もたまにいらっしゃいますが、同じ立場で話ができる親しい人がいるというのはかなり心強く、孤独感を軽減するのにも有効です。

また、市場に関する情報交換や直面している課題に対するアドバイスをもらえるなど、実は事業を運営するために得られるメリットも多いのです。

2-4.ストレス解消の専門家に相談する

良いスポーツ選手には良いメンターが付いているように、経営者もメンタルヘルスを専門としているカウンセラーやセラピストの力を借りる方法があります。

産業カウンセラーといえば従業員を対象としていると思われがちですが、経営者を対象とした経験豊かなカウンセラーもいるので、話を聞いてもらいながらメンタルヘルスのコーチングをしてもらうと、良いストレス解消になるでしょう。

3.ストレス解消法の効果を高める生活習慣

日々のストレスをケアするにはストレス解消法を実践するとともに、普段の生活で受けるストレスを軽減することも重要です。そのための生活習慣を厳選してご紹介するので、ぜひ実践してみてください。

3-1.無理に従業員から好かれようとしない

企業には実に様々な人間がいるので、全ての従業員に好かれるのは無理な話です。それよりも従業員とはあくまでも雇用関係であって、仕事上のつながりであると割り切ることが大切です。

従業員としても働きやすい方がありがたいことなので、しっかりと利益を出しながら仕事上の信頼関係を構築した方が人間関係は良好になりやすく、ストレスもたまりにくくなるはずです。

3-2.こまめに気分転換をする

ストレス解消がうまくできない経営者には、忙しいからと根を詰めてしまうタイプが多くいらっしゃいます。また、このタイプはまとまった時間を作ってストレス解消をしようとする傾向があります。

ストレスが溜まりに溜まって爆発すると心身に悪影響が出るだけでなく、健全な企業運営にも影響が及ぶなど非常にリスキーです。

従って、まとめて時間を作ってストレス解消をしようと考えているならそれは今すぐにでも改めて、時間を見つけて昼寝をしたり読書をしたり、こまめに気分転換することを心掛けてください。スマホのアプリにはストレスを解消できる面白いものがたくさんあるので、こうしたものを利用するのもひとつの手です。

3-3.何でも自分でやろうとしない

忙しくて自分のための時間がなかなかとれないというなら、秘書を雇ってスケジュール管理を任せることや家政婦サービスを利用するなど、自分がやらなくても良いことは他の人に任せることも必要です。

例えばあるIT企業の経営者は運転している時間をもったいないと考え、移動時はタクシーを使用してその時間は業務や自分のために使用しています。これもまさに、時間をお金で買う発想です。

企業運営に関わる業務を山ほどこなさなければならない経営者だからこそ、自分がやらなくても良いことはどんどん周りに任せて、自分がやらなければならないことやストレス解消に集中できる環境を作っていってください。

4.まとめ

経営者は従業員に理解されない悩みが多く、孤独感を抱えやすい立場にあります。だからこそ、ストレスを抱え込まずに適度に発散することが非常に重要です。

経営者が健康であれば企業も健康でいられるので、本記事で解説したストレス解消法や生活習慣を日々の生活に採り入れて役立ててください。

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